INTERVIEW | 2023.02.01
第3回
八ヶ岳「えほん村」館長・絵本作家
【 Majo】
1.Majoさんご自身について
── 八ヶ岳にて「えほん村」館長・絵本作家として活動されているMajoさん。「えほん村」とはどのような施設なのでしょうか。
日本ではじめての絵本専門図書館です。
テーマは《０〜100才の子どもの心へ》。
村長：松村太三郎の木のぬくもりと絵本がドッキングした空間を大切にしています。
── 「Majo」というネーミングですが、いつ頃からそう呼ばれるようになったのですか。
「マジョマジョシリーズ」1992年BL出版刊の絵本を出した後、えほん村を開館した頃から、造形教室の子どもたちが「マジョ先生、マジョマジョ」と言い出しました。
絵本専門図書館えほん村では「松村雅子」、
絵本作家ネームは「まつむらまさこ」、
そしてタロット、マリオネットなど、不思議系（オカルト）ではマジョ、Majoを使うようにしています。
とても割り切り方が下手くそなので、ネームで自分を演じ分けているという感じです。
── 八ヶ岳は自然が豊かなイメージがあります。森の生活とはどのようなものなのでしょうか。
八ヶ岳の森、40年前は深い森でした。
鹿、うさぎ、雉、他に沢山の小動物が庭を横切る。
そんな生活を日々大切にしています。
── ご出身も八ヶ岳なのでしょうか。
よく聞かれるのですが、ネバーランドと答えます。
ノルウェイの上空15000フィートにある島、ステキでしょう（笑）
2.タロットとの関わりについて
── タロットとの出会いについて教えて下さい。
まずは、この世界に会う前に「東京の魔女（当館副館長）」と「八ヶ岳のマジョ」を引き会わせてくれた、ご老人に感謝しています。
ご老人はその時『ここから新しい時代が始まる』と笑って言いました。
それが「タロットの事ですか？」と時々思い出しては疑問に思っていましたが、最近では「それは真実だ」と思えます。
タロットと出会うとは！と、いつも驚き、そして新しい発見があるからです。
賢者の智慧と叡智が詰まったタロットを紐解きながら、未来を描かせていただける幸せを感じています。
── 絵本を描く、タロットを描く。描く時に何か違いはありましたか。
絵本やタロットの奥にある「真実を伝える」「夢を実現する」「調和」「風の声を聴く」奥深い画業です、違いはありません。
3.今回リリースしたタロット
「ガーデン・タロット」について
── どんなタロットか教えて下さい
私にとって身近なガーデン、中心に十字をおいてその場から世界を眺めます。
草木の妖精、精霊の対話、そこから生まれたのです。
参考資料は多くの書籍他いくつかのタロットと、その解説書。
タロットとは関係の無さそうな図鑑や各地の伝説など多岐に渡ります。
── 1作目の「森のタロットカード」は大アルカナのみ。「ガーデン・タロット」では小アルカナを含めた78枚組のフルデッキとなりました。
ガーデンタロットの大アルカナは宇宙法則を母体に、小アルカナは身近な人生を描いている内にそうなりました。
自信はなかったのですが、Ｎさん（当館副館長）の推しと励ましがあり完成しました。
── 大アルカナにはそれぞれ四文字熟語のキーワードが当てはめられていて、とてもユニークですよね。
これも自然に書き始めました。
基本を崩していいのだろうか？と少し悩みましたが、正位置/逆位置を絵に置いていくと、何か不自然を感じました。
何が不自然なのだろう・・と思った時、
ふと『カードをご覧になった方が「漢字」の持つ深い意味に自分を重ねることが出来るのでは？』と思いました。
子どもの頃、漢字辞典が好きで意味などわからなかったのですが、楽しく、想像しながら字を見つめていたことを思い出したのです。
後に友人から『その昔「四文字熟語」は「占い」に使うために出来た』と教えていただき、西洋とアジアの融合だと思いました。
21 WORLD「絶対調和」ですね。
── 小アルカナのスートにも、何か意味があるように感じます。
アガシャ（Wand）はシダの妖精：「法則とは何かを知らせに来た」とイメージをくれました。
シルバー・バーチ（Sword）は白樺の精霊：「未来を自分の手で書き記しなさい」と教えてくれました。
ラブ（Cup）は地球の意思：霊的な地球は「愛の空間」を今も模索しています。
グラウンド（Pentacle）は苔のネットワーク：「地表で起きたことを瞬時に宇宙に世界に伝える」私たちは地に足を付け、思考することを教えてくれます。
そんな個性豊かな精霊がいる「星」に私たちは育まれていることをお知らせできればと願い、スートの役割をお願いしました。
4.「自己との対話」について
── Majoさん流の「自己との対話」方法はどのようなものでしょうか。
難しい質問！
「我」と対話するのではなく地と繋がることかな？
Majo×東京タロット美術館
Tarot of the Garden原画展
2022.12.1 Thu ～12.24 Sat
＜Tarot of the Garden（ガーデンタロット）」出版記念イベント＞
「森のお話会・森のお茶会」
2022.12.15 Thu
詳細はEVENT / EXHIBITIONページをご覧ください
PROFILE
- Majo
八ヶ岳で日本最初の絵本専門図書館「えほん村」を主催。
絵本作家・画家（ナィーブアーティスト）・ハーブコーディネーター。
FM八ヶ岳で絵本のこと、自然のこと、宇宙のことを紹介。
また、絵本の世界を広げるために、語り手としても活躍している。